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おひとりさまにおすすめ!デグーの飼育方法

利口なネズミに似た動物のデグー

デグーは数年前に大ブームとなったエキゾチックアニマルの一種です。
見た目はネズミに非常によく似ており、被毛に覆われた体と鋭い前歯、長くて細い尻尾が特徴になっています。

生物学的にはデグーはデグー科に分類される、南アメリカのアンデス山脈に生息する動物です。
普段は地下に穴を掘って生活をしており、最初はペットというよりも実験動物として多く使用をされてきました。

しかしネズミやモルモットなどの動物と比較して非常に頭が良く、人懐こい性格をしていることから急激にペットとして人気が高まり、現在も多くの人から愛されて飼育をされています。

このデグーの人懐こさは、野生で生活をしている時に集団で行動することに起因するものです。
巣である穴の中では仲間同士で一緒に生活をしており、協力をしながら複雑な迷路のような穴を掘っていきます。

生活をしているグループ内でメスが妊娠をすると、他のデグーたちで巣穴を守ったり食物を探してきたりすることがわかっています。

ペットとして飼育をしてみると一緒に生活をしていく中で自分の名前を覚えたり、ちょっとしたものを取ってくるなどの知能を発揮したりするので、かなり楽しく飼育できるでしょう。

デグーを飼育をする前の心がけ

デグーがペットに向いているのは体のサイズが小さくて可愛らしいということだけでなく、臭いが少なく寿命が長いというような性質も備えているからです。

飼育環境をきちんと整えればそれほど広くないスペースでも十分に飼育ができますし、一人暮らしなど家を空ける時間が長めの人であっても問題ありません。

ただしいくら飼いやすいといってもハムスターやモルモットなどと比較して珍しい動物であるということは確かなので、飼育上の注意はしっかり理解しておく必要があります。

例えばデグーの飼育で最もやってはいけないことが「尻尾をつかむ」という行為です。

長くて細い尾はついつい掴んでしまいがちな場所ですが、実はデグーの尾は皮膚が薄く、傷つきやすいという特徴があります。

なので不用意に持ち上げてしまうとそこで皮膚がむけてしまい、感染が起こり壊疽をしてしまうことがあるのです。

一度傷がついた尾はなかなか回復しないという性質も持っているので、絶対に忘れないようにしてください。

飼育用ケージは基本的にはモルモットなどで使用されているものと同じでよいのですが、デグーは非常に強い顎を持っているので、プラスチックの餌入れや水入れは噛み砕かれてしまうことがあります。

またデグーは体内で糖を分解することができないので、糖分の多い果実やとうもろこしなどを与えると少量でも糖尿病を発症してしまう危険があるので注意しましょう。