フカフカの毛並みがかわいいモルモット
モルモットはネズミ目(齧歯目)テンジクネズミ科に分類される小型動物です。
何かの実験材料にされることを「モルモット」と表現することもありますが、これはモルモットが以前まではペットではなく実験動物とされてきたことが関係しています。
現在もモルモットは多くの施設で実験用に飼育をされています。
なぜモルモットが特別に実験用に使われるかというと、それは非常に高い繁殖能力を持っているからです。
繁殖力の高い動物というと約1ヶ月程度と短い妊娠期間のウサギがまず有名ですが、モルモットは妊娠期間が2ヶ月程度とやや長いものの、生まれてから成長するスピードが非常に速いのです。
というのも生後2日めには既に自立して自分で餌を探すようになり、2ヶ月目には完全な成体になります。
一回当たりの出産で生まれる子供は2~4匹、一年で2~3回は出産ができるので、実験用に繁殖をさせるには最適なのです。
他にも色々と実験に適した身体的特徴を持っているのがモルモットなのですが、ペットとして飼育をする時にはその強い繁殖力に注意しつつ、かわいがってあげましょう。
モルモットには大きく分けて「短毛種」「長毛種」の二種類があります。
それぞれの品種にはさらに細い分類があり、色合いや毛並みに細い違いがあります。
非常に珍しい品種として「無毛種」というモルモットもおり、こちらは猫の品種で言う「スフィンクス」のように全身の被毛がほとんどありません。
多くの種類の中からお気に入りのものを選ぶことができるというのも、モルモットの魅力と言えるでしょう。
ケージの掃除はこまめに行いたいところ
モルモットを飼育する時に注意したいのが、非常に糞尿の量が多く、ケージの清掃が欠かせないということです。
そのためケージを作る時にはできるだけ清掃しやすいものを選ぶようにし、出来る限り毎日一回は清掃をしていくことが大切です。
ハムスターやリスなどを飼育する時にはケージの底に床材を敷きますが、清掃の手間がかかるモルモットでは必須ではありません。
むしろ糞尿がケージ内に残らないように、すのこ状になっているタイプのものを使用するのがおすすめです。
あとはケージ内に設置するのは餌入れと給水器で、回し車は設置する必要はありません。
餌はあまりにも栄養が豊富だと肥満になってしまいますので、齧歯目用の固形フードを中心に与えるようにします。
モルモットはビタミンCが不足してくると歩行困難や脱毛などの健康悪化が生じてしまいますので、ペットサプリなどを交えつつ、健康管理をしながら餌を選んでいきましょう。
モルモットフードとして販売されているものなら、あらかじめビタミンCが多めに配合されています。