簡単そうで難しいメダカの飼育方法
メダカといえば、子供の頃に田舎で生活をしたことがある人ならば、近所の小川などで見かけることができた非常に親しみのある魚でしょう。
メダカは生命力が強く、環境への適応をする魚なので、自宅でのペット用にも多く飼育されています。
小さめの水槽や金魚鉢があれば元気に育ってくれるのがメダカなので、特にアクアリウムの知識がないという人であっても比較的安心して飼育可能です。
しかし手間がかからない生物だからこそ、ついつい必要以上に手抜きをしてしまうがちなので、飼育をする時にはきちんと他のペット同様に責任感を持って育ててあげてください。
まずメダカを飼育する環境づくりで大切なのが、水槽づくりです。
小学生などが飼育する時には水槽に水だけを入れていることもありますが、そうした殺風景な環境はメダカの寿命を縮めることになってしまいます。
きちんと整える時にはまずは少し大きめのサイズで水槽を用意し、その底の部分に土を敷きます。
この土はペットショップなどで水槽用として販売されているものが間違いありませんが、それ以外でも赤土として販売されていれば問題ありません。
そして水を入れた後にはできるだけたっぷりめの水草を入れておくようにします。
水草も同様に水槽を扱うショップで販売されているので、水槽の中で繁殖させながら増やしていきましょう。
土と水草を入れることで、水の中で繁殖するバクテリアがメダカの排泄物や餌の残りなどをキレイにしてくれる役割があります。
水草は入れるとメダカが見えにくくなるということで嫌う人もいるようですが、ペットの居心地を考えるなら絶対に入れるべきです。
なおメダカは平均的な寿命は1~2年くらいと言われていますが、環境によっては4~5年ほども生きることができます。
水温管理や水換えも定期的に行いましょう
メダカを飼育する時には大きめの水槽に水をたっぷりと入れておきましょう。
この時に使用される水ですが、いくらメダカが強いとはいえ水道水をそのまま使用してしまってはみるみる弱ってしまいます。
メダカは弱酸性から弱アルカリ性くらいの水を好む性質があるので、飼育用の水を作るための薬剤などをあらかじめ購入しておくようにしましょう。
とはいえ水道水はほぼ中性なので、それほど過敏にならなくても大丈夫です。
問題は蛇口から出たばかりの水道水には殺菌用の塩素が含まれていることで、これはメダカの体に悪い影響を与えます。
塩素をすぐに取り除く時にはショップで売られている「塩素中和剤」を使うとすぐできますが、特にそうしたことをしなくてもバケツに水を入れてそのまま2~3日おいておくだけで、自然に塩素が抜けて住みやすい水になってくれます。