自宅でも飼育することができるシマリス
シマリスは、全国にあるリス園で触れることができる可愛らしい動物です。
生物としてはネズミ目(齧歯目)リス科シマリスに分類されているもので、主にアジア地域全域に生息をしています。
森林で生息をしているので、リス園や動物園に行かなくてもハイキング中に偶然見かけるということも珍しくありません。
絵本やアニメキャラクターなどで見かけるシマリスは木の上でホラを掘って中で生活をしているイメージがありますが、実際には巣は地下にトンネルを掘って作ります。
とはいえ生活時間の半分は木の上で過ごしていることは確かで、木登りをする時には鋭い爪を使って素早く移動します。
よく似た動物にモモンガやジリス(プレーリードッグ)といったものがありますが、ペットとしての流通量ではシマリスが一番です。
ちなみにシマリスなどの齧歯類のペットは日本では感染症予防法によって輸入規制されています。
ですので海外から輸入されてくるペットはシマリスを含めてほぼないと言ってよく、時々不定期にペットショップで見かけることができるのは国内で繁殖したものです。
もしネットや口伝えでそうした動物が販売されていると聞いても、それは違法に入手されたものの可能性が高いので、流通経路がわかるまで不用意に購入を申し出ないようにしましょう。
シマリスを飼う時に用意したい登り木
シマリスを飼育する時には、ハムスターやモルモット用のケージでは不十分です。
というのも先にも説明したようにシマリスは生活時間の半分は木の上で過ごすという特性があるので、ケージ内にも登れる木をおいてあげる必要があるからです。
シマリス用として販売されているケージはかなり背の高いタイプとなっており、その中に木の枝を立てかけるなどして設置しておきます。
登り木は運動をしやすくするということだけでなく、長くて鋭い爪を削るためにも使用するものです。
シマリスの爪はほうっておくとどんどん伸びていってしまいますので、定期的に引っ掻いて削る必要があります。
他にもケージの高い位置に巣箱を設置しておくと、中に入って遊んだり休んだりすることができるでしょう。
あとは餌を入れる食器と給水器をつけてあげることで、快適な生活環境になります。
なおシマリスはかなり利口であり、また指先が器用です。
そのためケージのロック部分に開けにくいしくみのものを使っていないと、勝手に鍵を開けて脱走をしてしまうことがあります。
食事の主食は自然界では木の実や植物ですが、ひまわりの種やくるみなど脂肪分が多いものを多く与えてしまうと肥満体になってしまいます。
普段の食事では齧歯類用の固形フードを与えるようにし、時々おやつ程度に種などをあげてください。